●ハードボイルド小説風に、「死ね死ね団」あるいは「メタクソ団」とカンチョーに関する覚書。

末尾ルコ「パンクでクレイジーな日常描写で、知性と感性を鍛えるレッスン」

12月30日のことだ。
頭の中で「死ね死ね団」というフレーズが何度もリフレインされた。
(「死ね死ね団」?)
時にわたしの脳内でリフレインされるこの「団」は一体どのような集団なのだ?
少なくともわたしには「死ね死ね団」なる団体に所属した記憶はない。
しかし本当にわたしの記憶が頼りになるかという点に関しては、既に「覚束ない」という結論が出ている。
映画『メメント』のガイ・ピアーズのごとく全身にタトゥを入れて記憶を留めようと努力しているわけでもない。
(もしかして俺はこの「死ね死ね団」なる危険なカルト集団のメンバーだったのか・・・)
わたしはえも言われぬ恐怖に囚われる。
そう言えば最近、電柱の影から怪しげな人物に窺われている気配もある。
(ひょっとして俺は、危険なカルト集団「死ね死ね団」の凄腕テロリストであったにも関わらず組織を裏切り、その復讐として次々と刺客が差し向けられているのだろうか・・・)
もちろんどのような刺客がやってこようとも簡単に仕留められるわたしではない。
それどころか凡百のヒットマンなど、カムイ直伝の技にアレンジを加えた「ウルトラIZNNAネックブリーカーオーシャンドロップ」で瞬時に戦闘不能にできる。
しかし「平和」が一番なのであり、無益な殺生などしたくはない。
(いやまてよ?「死ね死ね団」か・・・どこかで聞いたことがある。ひょっとして『トイレット博士』の・・・)
すぐさまググる、左手にヤクルトをつまんだままであるというのに。
(違う!『トイレット博士』は「メタクソ団」だった!)
すぐさま判明。
さすがに我ながら見事なグーグル検索すきりだ。
この「メタクソ団」だが、「七年殺し」という技を当時の子どもの間で流行らせくさって、「七年殺し」といっても要するに「カンチョー」のことだが、ああいうの流行らされると非常に迷惑なのである。
しかも中学生になってまで、まだ「カンチョー」を得意としていたアホ同級生がいたが、できることなら時間を遡ってそいつのアナルに根性棒でも突っ込んでやりたいものだ・・・というのは無論冗談である。
(『トイレット博士』でもない・・・では「死ね死ね団」とは一体いかなる団体なのだ?ひょっとして社会貢献を目指すNPOか?いや意外と国連の機関だったりして・・・)
などと想像は止めどもなく拡大していくが、ここでわたしは極めて重要なことに気づいた!
(なんだ、「死ね死ね団」もググればいいじゃん♪)
まさに灯台下暗し、あるいは人間万事塞翁が馬、はたまた禍福は糾える縄の如し!
瞬時にわたしの指は華麗なタッチタイピングで「死ね死ね団」と入力する。
そこに出た真実とは?

そう、特撮テレビドラマ

『愛の戦士レインボーマン』

の悪役団体だったではないかあ!

ふふふ、人生って不思議に満ちてるねえ。