なんだこのゴーヤの存在感は。
部屋に一個のゴーヤがある。
ゴーヤのくせにおれを威圧するのか?
キュウリが部屋に一個あるのと、ニンジンが部屋に一個あるのと、
キウイがあるのと、バナナがあるのと、マンゴーがあるのと、いや、マツタケでさえもその存在感に勝てないかもしれない。
ゴーヤ、その存在感。
まるででかいアワビが部屋にいるような、あるいは奇妙な海洋生物が・・。
いやな奴だよ、ゴーヤってのは。
でも栄養たっぷりだそうじゃないか。
そしておれは今、ゴーヤをどう料理してやろうかと腕を組んで思案しているのさ。