2点目の疑問。

●吉高由里子自身は「映画」に関してどう考えているのか

例えば北川景子であれば、ブログやインタヴューなどを通じて、彼女がどれだけ映画に対して情熱と愛情を持っているかはっきりと分かる。
これだけ自分の考えや感情をまめに発信する女優は珍しく、その意味でも北川景子はとても新しい。
対して吉高由里子は「力まない」タイプ。
見事な言語感覚でその都度的確な表現を聴かせてくれるが、必ずしも気持ちをストレートに語る方ではない。
だから上記の疑問に対してどう考えているか、正直つかみどころのない印象を持っていた。
いかに映画女優としての才能を持っていても、本人が「テレビで人気が出ればそれでいいや」と思ってしまっては伸びるものも伸びない。
その疑問に関し、「日経エンターテイメント」2009年11月号で吉高由里子は「映画でじっくりと役にのめり込みたいという」という意味のことを語っている。
ファンにとってはこれだけ安心できる言葉はない。
約1年間ほとんどテレビの仕事だったけれど、吉高由里子の中では明確に「映画」と「テレビドラマ」の区別ができていたということだ。
(吉高由里子を含め、多くの俳優たちはその「区別」ができていると思う。しかし様々なことをいまだ「テレビ」に依存する日本ではなかなか明言できる俳優はいない。
しかしこれからは増えてくると思う。
わたしが嫌いなのは「映画」と「テレビ」の区別ができてない俳優たちだ)