休日、子どものお伴で遊園地に行った佐野を周囲は副社長と扱ってくれない、認識してくれない。
雑踏の中、背の高い男が佐野にぶつかる。
「ぶつかんなよ、おっさん!」
2人の娘の前で佐野は若い男に怒鳴りつけられる。
一瞬相手を睨みかけるが、黒々とした顔にサングラスをかけた男の首にはタトゥーが覗いている。
佐野はすぐに目を逸らす。
佐野の脳裏には磯部が浮かぶ。