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バレエ・リュスと「ココ・シャネルの星座」海野弘著 中央公論社 [ルコ的読書]

バレエファンであれば「バレエ・リュス」という言葉は馴染み深い。
1909年からパリを中心として活動した、ロシア人セルジュ・ディアギレフ率いるバレエ団がバレエ・リュス。
多くの芸術家が参加したバレエ・リュスですが、やはり衝撃的だったのはロシア人バレエダンサーたちだった。
特にヴァーツラフ・ニジンスキーの存在、ダンスはスキャンダルと呼ぶにふさわしく、「舞踊」という枠にとどまらず、20世紀初頭のパリに与えた衝撃は計り知れないとされる。
わたしはバレエ・ファンでもあるため、「ココ・シャネルの星座」の中で最も印象的だったのがセルジュ・ディアギレフのエピソードだ。
しかしシャネルにはすぐにバレエ・リュスの価値が理解できたわけではなかった。
下記のような文章がある。

なぜなら、彼女のおとくいの上流社会は、いつもバレエリュスの話題でもちきりだったからだ。バレエ・リュスこそ最高の芸術であり、最高のファッションだ、と人々は噂していた。ポワレでさえバレエ・リュスのまねだ、といわれていた。だがシャネルはバレエ・リュスがどんなものかを理解できないでいた。

                                「ココ・シャネルの星座」海野弘著より 
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コメント 4

バロックが好き

ニジンスキー見たいですね♪
本や写真などでは見ますが、やはり生で見たいです。
(タイムマシンが必要ですね)
by バロックが好き (2009-10-12 11:38) 

末尾ルコ(アルベール)

バロックが好き様

バレエ技術的にはどうかというのはありますが、きっとオーラがすさまじかったはずです。
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-10-13 01:21) 

ぎーこ

この映画、見ようと思いつつ見逃しています。
もうすぐパリオペラ座の映画が公開されますよね。
そちらはぜひ見たいものです。
by ぎーこ (2009-10-13 09:21) 

末尾ルコ(アルベール)

ぎーこ様

パリオペ座の方は、朝から行列だそうですよ。
行きたい日に観ることができるか少し心配。

                          末尾ルコ(アルベール)
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-10-13 17:39) 

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