吉高由里子を「アネゴ」と慕う仲里依紗の「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」は興行的に「コケた」ということがメディアでも取り沙汰されている。
これはもちろん数字的には間違いないことだろう。
なにせ公開1週目の週末興行で10位以内に入っていなかったわけだから。
そして「なぜコケたか」の分析も悪くはない。
特に「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」は全国的にかなりの宣伝費をかけていたわけだから、興行的失敗は大きな反省材料にすべきだろう。
まあただ正直言えばことは単純で、「女性客」の動員が望めない作品はヒットしないという従来のパターンを破れなかったということと、宮藤官九郎のややまだるっこしい脚本が一般には受け入れられなかった。
そんなところだろう。
とりたてて「分析」するほどのものでもない。

ここでわたしが問題にしたいのは、「ヒットしなかった。だから仲里依紗はあんな役やらねばよかった。清純派のイメージが壊れた」などとしょうもないことを書く連中がいるという点だ。

         つづく

● ARATAは「20世紀少年」へも出演している。