「離愁」はジョルジュ・シムノンの原作をピエール・グラニエ・ドフェールが監督した映画だ。
相手役がジャン=ルイ・トランティニアン。

ロミー・シュナイダーとジャン=ルイ・トランティニアン。
「離愁」の中のこの2人は、映画史上でも稀に見る「完璧な」主演男女優だと断言できる。
「稀に見る」と書いたが、実際この2人に匹敵する主演男女優が演じた作品を容易には思いつかない。
もちろん「離愁」よりクオリティの高い映画はいくらでもあるが、ここで語りたいのはあらゆる意味で「最高」の状態にある男女優がその力をいかんなく発揮した映画についてなのだ。