「え」
「思っただろ!?」
確かに思っていた。
そして今まさにそのことを思い出していたところだった。
混乱状態の瑛次にとって、大いに「ギクリ」とする瞬間だったのは間違いない。
「分かってるんだよ、えいじ」
「いや・・」
「あのな、えいじ」
大柄な男の声だ。
「佐莉は人の心が読めるんだよ」
「・・・・」
「お前が何考えてるか、全部分かるんだよ、な、佐莉」
「ふん、まあな」
「当ててやれよ、今えいじが何考えてるか」
「ふん、こいつさあ、おれらをやっぱり〈うぜえ〉って考えてるぜ」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。