A 鳥!
B ほらよ!
A む!なんだ君は、ぼくの財布を
B 何っ!?「盗り!」と言ったのは君じゃないか。だからぼかあ、君の財布をいただいたんんだ。
A そいつあとんでもない誤解だね。ぼくが言ったのは「鳥!」だぜ!
B バシャッバシャッ!もっと大胆に!
A ひゃああ!なんだいぼくを激写したりなんかして。照れるじゃないかあ。
B だって君、「撮り!」と言ったじゃないか。だから撮ってるんだよ。はい、ズボン少し下ろして!
A なんという不道徳な!インモラル!インモラル!ぼくは「鳥!」と言っただけなのに。
B ふふふ、君の声って案外可愛いねえ。
A 何ということ!勝手にぼくの声を録音するなんて!
B おやおや、「録り!」と言ったのは君じゃないか。
A ひどいよ、ぼくは「鳥!」と言っただけなのに。
B 「分かってたよ、おバカさん!」
A ぎゃふん! 

(今回、固有名詞は使われておりません)

● このカテゴリーでは「固有名詞」を使い、日本語(ときにフランス語、英語)で短い文章を作ってみます。
ごく簡単な文章でも、それは「無から有」を生む行為です。
さらに「固有名詞」と絡めると、独特の効果が生じることがあります。