山猫の顔は完璧だった。
画に描いたように綺麗だった。
けれど愛相のない山猫だった。

ぼくは山猫に尋ねてみた。

「高良健吾の目はどこまで届いているのだろうか」
山猫は「動揺している」と言ってもいいような表情をする。
(なぜこんな表情をするのだろう。あまり人と話すことはないのだろうか。それとも・・)

ああ、高良健吾の視線はどこまで届いているのだろう、どこで焦点を結んでいるのだろう。
山猫に尋ねたけれど分からなかったよ。
井上真央を優しく見つめているけれど、その視線の届く先はずっと遠くで、焦点をどこで結んでいるかは、今のところまったく分からないんだ。

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