北川景子主演スペシャルドラマ「この世界の片隅に」は、テレビドラマとしては手堅く楽しめる内容。縁側に登場人物が並んで座るシーンなど、「映画的」映像作りもところどころにあり、深くはないけれど気持ち悪くもないドラマとして比較的楽しめた。
主演の北川景子の相手役を小出恵介が務めたのも成功だ。今や不動のポジションを築き上げた北川景子の相手役は力のある俳優でなければ不可能だ。派手ではないけれど、実績では北川景子のよりも上である小出恵介との絡みは十分楽しめるものだった。
少し前まで北川景子はバラエティ。トーク番組などへ出演した際、どちらかと言えば番組のノリに気を遣って合わせてしまう傾向があったけれど、先だっての「しゃべくり007」などを観ると、〈周囲が北川景子に気を遣う〉「番組が北川景子に合わせる」という感じが顕著だった。
つまり、北川景子は「女王然」として来たわけだ。