榮倉奈々、ARATA「蜜の味」でひょっとしたら溝端淳平が俳優として成長するのかな、という感じもしている。
榮倉奈々、ARATAにとって「蜜の味」で俳優としての何かが「成長」ということは特にないだろう。
ARATAは言うまでもなく、榮倉奈々も「蜜の味」などとは比較にならないレベルの映画作品にすでに何本も出ている。
ARATAにとって「蜜の味」は「知名度アップ」の助けにはなっという要素はあるけれど。

では溝端淳平にとっては?

溝端淳平は少なくともわたしにとってとても退屈な若手俳優の一人でしかなかった。
そりゃあ一般の人と比べれば整った顔はしてますよ。
しかしそれだけではまったく「観たい俳優」の範疇に入らない。
俳優も表現者でありプロフェッショナルであろうとするのであれば、人に「観たい」と思ってもらわねばならない。
(ここで実は鑑賞者のレベルも問われることになるが、これはさて置こう)

「蜜の味」の溝端淳平は、付き合っていた榮倉奈々に愛想を尽かされ、さらに軽蔑さえされるという役を演じている。
それだけでなく、自分を軽蔑している榮倉奈々を諦めることができず、しつこく復縁を迫り、愚劣なストーカー行為を繰り返す。
これが「素晴らしい演技」とは言えないまでも、ぬるいテレビドラマの中ではなかなか見応えがあるのだ。
巷でかなり氾濫していると思われる愚劣なストーカー行為、2つのDV(ドメスティック・バイオレンス、デート・バイオレンス)の卑劣さに対して社会がもっと敏感になるためにも、テレビドラマでこうしたシーンを扱うのはそれなりの意味をも持つだろうし。


※ 俳優たちの努力をしっかり見つめよう!

#57869; 「言葉」による革命 #57869;  革命家・芸術家 末尾ルコ(アルベール)