「血の伯爵夫人」ですが、ジュリー・デルピー監督ということでさほど期待していなかった。
「天使の接吻」、「パッション・ベアとリス」、さらに「ゴダールの映画史」などで見せてくれたこの世ならぬ美しさを湛えたジュリー・デルピーにとって、「アメリカを活動の中心とする」選択はファンに対する裏切りに等しいとさえ感じていたのだ。
しかしねえ。
今、「老い」も見え始めたデルピーはそれを逆手に取るように「エリザベート・バートリ(バートリ・エルジェベート)」を監督・主演として造形した。
いやいや、見事な映画だったわけですよ。

綾野剛出演「しゃべくり007」は今夜放送ですな。
「クレオパトラな女たち」最終回でも完璧に「民放ドラマ」の枠を超えたパフォーマンスを見せてくれた。
そして普段の語り口も素晴らしい。
今夜、観るべし、だ!