シャーロット・ランプリングは1946年生まれ。

1973年、りリアナ・カバーニ監督の「愛の嵐」。
まだ20代のシャーロット・ランプリングはナチスドイツの将校の服装をし、と言っても上半身はサスペンダーのみ。
ナチス帽を目深に被り、死んだように光る目で踊るランプリングのヴィジュアルはヨーロッパデカダンスの具現化そのものだった。
「愛の嵐」自体を観ていなくてもナチス将校姿のランプリングを多くの人が目にしたであろうと思われるほどそのイメージは広く流通した。

2003年の「スイミング・プール」。
50歳を優に越したシャーロット・ランプリングはこのフランソワ・オゾン作品で、ヴィーナス降臨を想起させるほど完璧なプロポーションを誇るリュディヴィーヌ・サニエを向こうに回して全裸を披露する。