レア・セドゥ「アデル、ブルーは熱い色」がカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得し、しかも約3時間のアートフィルムであるにもかかわらず大ヒットしているいまだ芸術大国フランスであるが、社会的には難問山積でとりわけ極右ファシスト政党国民戦線(フロン・ナシィオナル)の台頭と言うよりも高い支持を誇る政党としての定着は「自由の国」フランスとして信じ難いことだけれど、現代世界の一つの現象として見逃してはならない。