●ではもう一度。
2014年発売の「週刊文春」で「好きな俳優・嫌いな俳優」ランキングが掲載されていたといお話をしましたが、ちなみに「好きな女優」の上位3人は、綾瀬はるか、吉永小百合、能年玲奈、「嫌いな女優」の上位3人が、泉ピン子、上戸彩、剛力彩芽となっていました。
「好きな女優」はまあ「今」であればこんな感じでしょうか。
しかし綾瀬はるかを「好き」という人は、「ではどの出演作が好き?」と尋ねられたらどう答えるのかな?
「ホタルノヒカリ」?
あのドラマはおもしろく観ましたが、当代屈指の人気女優の「代表作」というには寂しいですね。
じゃあ大河ドラマ「八重の桜」?
大河ドラマが「代表作」というのも、わたしは「寂しい」と感じます。
能年玲奈の場合は朝ドラマの「あまちゃん」となるのでしょうが、大河ドラマや朝ドラマは「厳密な批評の対象」ではなく、あくまで「巷の雑談でいいの、悪いの」いう次元の作品であり、それはそれでいいのでしょうが、もし「本物の表現者」を標榜・志向する俳優であれば、「そこ」に留まっていてはならないものです。
本質的に「お茶の間」は「本物の表現」と相容れないものだから。