●2014年全仏オープンテニス決勝、マリア・シャラポワVSシモ―ナ・ハレプの死闘を観て以来、テニスのテレビ観戦に凝っています。
テニスのシングルスは一対一の対決で、しかも試合時間が長い。
だから他のどんなスポーツよりも選手の精神状態が分かるような気がするのです。
超一流のプレイヤーが一対一で、猛烈なスピードで応酬されるボールを限界を超えるまでに身体を伸ばす姿は他の分野にはない美しさがあります。
今回の全米オープンで身体の動きとしての美しさがとりわけ目を引いたのが、セルビアのアレクサンドラ・クルニッチ。
145位ながら2014年ウィンブルドン決勝でブシャールを一蹴したクビトバを撃破する驚きの大活躍。
アザレンカには惜しくも敗退したものの、ダイナミックかつフレキシブルな身体の動きには惚れ惚れしました。
テニスの専門的にはクルニッチのような動きがどう評価されるかはよく分かりません。
しかし大柄ではないながら、バランスの取れた身体を、時に不規則なまでの動かし方をするクルニッチの試合は美しく、エキサィティングだ。
わたしはどうしても、スポーツを観ても、「美」に注目してしまいます。
だからイチローのファンでもあるのですが、「人間の動きが美しいテニス」にはこれからもますます注目してしまいそうです。