●〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映像俳優演技論」~「すべてがFになる」武井咲はお嫌い?

あなたは武井咲をお嫌いですか?
一般の人たちはまだしも、「ネット掲示板などへ書き込んだりする人たち」には以前からけっこう嫌われているのが武井咲です。
嫌う理由は「事務所の力で、本人には実力がないのにいろいろ出過ぎている」という前提が多いようです。
同様に嫌われる傾向があるのが剛力彩芽。
同じオスカープロモーションに所属しているんですかね。
ネット掲示板などの書き込む人たちはそうした「ちょっとした事情」を把握していることが多く、必ずしも俳優たちの実質を見ていないことは、いわば「プチ芸能レポーター」といったところでしょうか。
わたしはさほど周辺事情に興味はなく、ほとんど「出演作」のみで判断します。
もちろん「どんな事務所へ所属しているか」「どんな私生活を送っているか」などが俳優のパフォーマンスに密接に繋がっていることもあり、周辺事情を無視するわけではありませんが。
で、「剛力彩芽がどうも」という感覚は分からないでもない。
常に上擦った印象があります、剛力彩芽は。
これからはどうなるか分からない。
だって宮沢りえだってかつては「上擦り人気アイドル」だったんで
すから。+
しかし現時点では、剛力彩芽が主要なキャストで出演している作品は観る気が起こりません。
武井咲はまったく違うと思う。
別に「武井咲のようなタイプが好み」とかいうのじゃありませんよ。
けれど「武井咲出演」で観たくなる。
武井咲は確かに早いうちからやたらとCMなどへでまくって、それに反発したくなる人たちも多くいるのでしょう。
けれどテレビドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」で、当時「SPEC」出演直後で昇る勢いだった戸田恵梨香を喰ってしまったことが武井咲のキャリアの起点なのだと思います。
今日び、テレビドラマで助演が主演を喰うなんてことは滅多にない。
武井咲の才能は早いうちから明らかだった。
というわけで、2014年秋ドラマ「すべてがFになる」も、本格推理的なディテールは個人的にスルーしながら、武井咲と綾野剛のやり取りを楽しんでいます。