●末尾ルコ「教育論」~歴史の教え方とダークサイド

歴史の授業に関してですが、「歴史というものはすべて仮説である」という点については生徒たちにまず理解させておくべきだと考えます。
その際、「あったかどうか分からないことを何でならわなきゃならないんだ!?」とは言わせない。
「明確でないからこそ、学び続けねばならないのだ」と、教師は自信を持って言うべきです。
それと歴史には実は濃厚に人間のダークサイドが含まれていますね。
いくらでもダークサイドは出てくる。
そこをどう扱うか。
分かりやすい例を挙げれば、さほど遠い昔でない時期まで「切腹」「打ち首」「獄門」などという刑罰が公式のものだった。
その辺りをどう扱うか。
慎重に扱わねばならないけれど、「できるだけ伏せて」という方法ではダメです。