●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に、美しくする講座」~「どんな映画を観たらいいか分からないんですよ~」なんて言ってはいけない。

「どんな映画を観たらいいか分からないんですよ~」
と言う人、かなり多いんです。
そもそもそう言う人たち、映画を観る気がない、あるいは人生の中の映画の価値、位置づけができていない、という場合が多い傾向があります。
「何を観ればいいか分からない」という方に「お薦め映画」をいくつか紹介することもあるんですが、一年経っても観ていないというケースが多い。
もちろん強制すべきものではないから、会う度に「あれ観た?あれ観た?」なんていうことは尋ねません。
ただですね、「思想・信条の自由」は万人に保障されねばならないけれど、映画を含めて芸術文化に関しては、ある年代の人たちに対して「強制に近い形」で鑑賞させることも必要ではないかとも思っています。
もっとも、ここには難しい要素がいっぱいあって、学校の授業でクラシック音楽をいくら聴かせても、ほとんどの生徒はクラシックファンになりません。
学校の読書感想文が「本嫌い」「作文嫌い」に拍車をかけているという意見もある。
「どう伝えるか」「どう紹介するか」は今後ますます重要になってきます。