●末尾ルコ「格闘技論」~UFC182.5のように、各国のファイター出でよ!!

♪サム・スミスの大人気も、不思議なような、当然のような・・・。

いまだに「格闘家」の特集本が出るとヒクソン・グレイシーが表紙やグラビア(笑)トップを飾ったりする日本なのですが、まあヒクソンほど多くの日本人の幻想を膨らませた格闘家は数少ないということでしょう。
ヒクソン・グレイシーを「現在のトップMMAファイターより強い」とまで言えば、それはもう「幻想」でなく「妄想」の世界だと思いますが、ヒクソンが全盛期に「よりフリーなルールで戦えば」、世界でどれだけの位置にいたのか、という想像は楽しくはあります。
ヒクソンに言わせれば「バーリ・トゥードとMMAは違う」ということになるのでしょうが、少なくともプライドでアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがチャンピオンになった時点で、ヒクソンはノゲイラより強い」はあり得なかったと、わたしは思います。
全盛期のエメリヤーエンコ・ヒョードルについては言うまでもありません。

それにしてもUFC182.5はおもしろかった。
メインのアンソニー・ジョンソンVSアレクサンダー・グスタフソンで、「あれだけ強い」グスタフソンが成す術もなく敗れた衝撃だけでなく、ウクライナ、ブラジル、イラク、イラン、ロシアなど実に多様な国籍のファイターが参加していた。
アメリカがMMAの大本場なのは承知ですが、アメリカ人に偏り過ぎるとややつまらないんです。

各国のMMAファイター、出でよ!

と、一ファンとしては念願します。

♪サム・スミスの大人気も、不思議なような、当然のような・・・。