●末尾ルコ「エロティシズム論」~人間の奥行き」と「アデル、ブルーは熱い色」&「女子大生レア 秘密の仕事」。

♪ビョークの「ストーンミルカー」さ!

「奥行きのある人間」
今日びあまり使われない表現ですね。
特にテレビでは。
なぜだと思いますか?
テレビの人たちは言うでしょう、
「そんなことじゃ数字取れないんだもん」
と。
そんなことを言い続けている間に、
テレビの人たちの中にも「奥行きのある人間」がいなくなっているのです。(「ゼロ」とまでは言いませんが)

「奥行きのある人間」
あなたはどうですか?
あなたの周囲には何人「奥行きのある人」がいますか?
「奥行き」は一朝一夕で身に付くものでは、もちろんありません。

はい。

ところでエロティシズム。
ブルーノ・ロラン監督の映画「女子大生レア 秘密の仕事」のベッドシーンは近年鑑賞した作品の中では屈指のエロティックなものでした。
で、「レア」と言えば、もちろんレア・セドゥ。
けれど「女子大生レア 秘密の仕事」とレア・セドゥはまったく関係ありません。
レア・セドゥと言えば、「アデル、ブルーは熱い色」のレズビアンのベッドシーンが大きな話題となりましたが、あれが非常に美的ではあったけれど。エロティックとはあまり感じなかった。
この辺りの違いを考えてみるのも、とても「素敵」です。

♪ビョークの「ストーンミルカー」さ!