『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その145。プチ土佐弁講座付。2016年2月3日

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その145。プチ土佐弁講座付。

「おりょ?」
はちきんの表情に動揺が走る。
2014年より愛用しているレノボの起動ボタンを押したはずだが、すぐに点るはずの緑色の起動ランプが点らない。
二度、三度押しても点らない。
(おりょりょりょ、早から故障かや?けんどキッズの前でカッコ悪いとこ見せれんきちゃあ・・・)
横目でキッズの方を向く。
幸い今のところ、初めて踏み込んだ北川村の様子を窺っているはちきんキッズたち。
(キッズらあが気付く前に何とかせんといかんにゃあ。もう、いやちや!)
実は昨夜、充電を忘れていただけなのだが、動揺するはちきんに最早「起動しない原因」の冷静な分析などできない。
ばしゅりとディスプレイを閉じ、キッズの方を向く。
「のう、キッズよ!」
北川村のカラスたちも仰天せんばかりのはちきんの大声だ!



※この小説は(もちろん)フィクションです。

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