末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

女子プロレス・・・初めてマッハ文朱を見た時は仰天した。
試合に勝った後、リング上で泣きながら歌い始めたではないか!
頑是ない子ども時代のわたしにとって、プロレスのリングは、「最強の人間が命懸けで戦う場」に相違なかった。
そんなリングで、視力、いや資力、いや死力を尽くして戦った後、歌謡ショウまがいの行為を始めるとは!
その後ずっとわたしにとって、女子プロレスは「戦いの場を愚弄する陳腐なショー」であり続けたのだが、一体何がきっかけだったのだろう、ある時期、数年間、男子プロレスより女子プロレスに熱中していた。
それはもしかしたら、ブル中野の金網最上段からのギロチン・ドロップからだったのだろうか。