●末尾ルコ「美人でもあるアンゲリク・ケルバー、世界テニスランキング1位までの苦難の道のり。

末尾ルコ「テニス観戦で知性と感性を鍛えるレッスン」

2016年。女王セリーナ・ウィリアムズを抜き去り、WTA世界ランキング1位になったドイツのアンゲリク・ケルバー。
しかしその道はまったく平坦ではなかった。
わたしだけでなく、ほとんどのテニスファンは、(ケルバーは上の下くらいのプレイヤーとして、選手生活をまっとうするだろう)と思っていたはずだ。
アンゲリク・ケルバー。2011年の全米オープン時は世界ランク92位。まだグランドスラムで3回戦突破したことがなく、同シーズンには、

「5大会連続の初戦敗退」

の憂き目に遭っている。
さらに詳しく言えば、10大会で初戦負けを喫している。
その時のケルバーが、
「5年後には1位になるわ」と言ったとしたら、誰もが(この人、おかしいんじゃない?)と思っただろう。

諦めていたら、今年「ランキング1位のアンゲリク・ケルバー」は存在しない。

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