●かつてわたしが、月刊『プロレス』『ゴング』、『週刊ファイト』などを総なめにしていた時代。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

わたしが子どもの頃、まだプロレス雑誌は週刊化してなくて、プロレス情報はもちろん一般紙には載らないし、テレビのスポーツニュースでもやらない。
で、プロレス情報は月間の『プロレス』と『ゴング』、『プロレス』はボクシングとキックも一緒に掲載していたものもあった。
そして新聞系では、高知には『東京スポーツ』じゃなくて、『大阪スポーツ』。
しかも情報は一日ないし二日遅れだ(とほほ)。
そして毎週楽しみにしていたのが、『週刊ファイト』。
これは伝説の井上編集長が猪木寄りだったため、情報は偏っていたけれど、他のプロレスメディアが基本的にプロレスを「ちゃんとしたスポーツ」のように扱っていたのに対し、『週刊ファイト』は含みを持たせながらも、プロレスの「スポーツでない部分」にも食い込みながら記事を書いていた。

いやいや、学校からの帰りがけ、『週刊ファイト』を買ってラーメンを食べながら読んでいる時間の充実感ときたらなかった。