●ジャイアント馬場は初期MMAで無敵だったか?ジャック・ブリスコ戦を観ながら。

末尾ルコ「格闘技とプロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

ある夜のこと、YouTubeを訪問すると、「あなたにおすすめ」のところに『ジャイアント馬場VSジャック・ブリスコ』のNWA世界戦が。
(ほほう・・・)
などと思いつつ、しかしその横には「ジャック・ブリスコVSボボ・ブラジル」なんていう魅力的なカードがあるではないか?
(これはどちらを観たものか・・・)
とわたしはしばし迷ったが、(ここはオーソドックスに)と「馬場VSブリスコ」を選んだ。
一見してあらためて驚いた。
(馬場、でけえええ!)
ブリスコが子どものように見える。
実はわたしが子どもの頃、既にそれは全日本プロレスであり、日本プロレス時代に最盛期だった馬場の試合ぶりは子どもたちにもギャグのネタにされることが多かった。
外国人レスラーたちが馬場に付き合ってあげている・・・そんなイメージが強かった。
ところがブリスコ戦、巨体の馬場がブリスコに「付き合ってあげている」ように見えるのだ。
馬場に「セメントマッチ」というイメージは似合わないが、もしこの時、ブリスコ相手にそれをやったら、いきなりぶっ飛ばして終わり、つまり「秒殺」するのではないか。
そんな確信さえ抱いた。
それはつまり、現在の技術的に進化したMMAの世界では難しいが、初期の大雑把なUFCであれば、ほとんどの相手に対して「ぶっ飛ばして秒殺」ではなかったか?
あの太い脚は、ホイス・グレイシーのタックルくらいでは倒せそうにないし。
なんてことを想像したのでした♪