●中学時代のわたしの得意技「エルボー」と、第13回ワールドリーグ戦の馬場VSブッチャーのエルボードロップ。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

この前お話した、ブルワーカーを購入しやがったブルジョワ的(笑)プロレス仲間であるが、何とその後、腹筋や背筋を鍛えるマシンまで買いやがった。
ブルジョワ過ぎるわ!
購入して置きっ放しにしているのであればまだしも、その男、日々のトレーニングを欠かさないものだから、筋力は目を瞠るほどついてきたのは言うまでもない。
とは言え、強かったのはわたしの方だが。(←中学時代のことを自慢する壊れた大人)

ところでわたしは、「エルボー攻撃」を得意にしていた。
冷静な大人の感覚で振り返れば、「自分がエルボー攻撃を得意とするいかした中学生プロレスラー(格闘家)」だと信じようと試みていた。
プロレス界で、「エルボーの使い手」として伝説的だったのはジョニー・バレンタインだったが、わたしは動く姿を見たことなかったもので、当時最も目立っていたのは言うまでもなく、アブドーラ・ザ・ブッチャーだった。
そして最近観たのである。
「猪木潰し」で名高い第13回ワールドリーグ決勝戦、ジャイアント馬場VSアブドーラ・ザ・ブッチャーを。
「猪木潰し」の文脈はさて置いて、

(ブッチャー、動き早い!!!)

この試合、ブッチャーのエルボードロップが自爆し、それによって馬場の勝利が確実となるのだが、やはり素晴らしい、ブッチャーのエルボードロップ。

リングを斜めにほぼ横切りながら、優雅にふわっと浮かび、重く鋭く標的に落下する。

(う~ん、お金を取れる必殺技だ)とあらためて感心したしだい。