●この少年は一体何をしているのか?~ナチュラルな土佐弁講座付。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

おりゃ!うりゃ!!
むがあああ。

この少年は一体何をしているのか?
枕を思いっ切り握ったり、布団に肘を落としたり、あるいは勉強机から重ねた布団に膝を落下させる、しかも飛び立つ前に派手なアピールをしている、もちろん部屋には少年しかいないのに。
この少年は一体誰だ?

あ、中学時代、プロレス特訓中のおれじゃねえか!
そうなんです、コーナーポスト最上段へ立って観客へのアピール。
憧れだったのです。
まあテレビで試合を観ながら、(早く、技を出せよ!)と思うこともしばしばではあったが。
プロレスをなめてた連中がすぐに言うもんでね、

「ニードロップとか、避けたらいいじゃかや(←ナチュラルな土佐弁。「高知家CM」の広末涼子の土佐弁は、現代ではナチュラルではない)」

なんてことを。
そんなこと言ってプロレスをディスる奴らに対し、当時のわたしは、

「アホウ、それまでどっぱあ技食ろうてダメージがあると思うちゅうがな!」
 ↓
(標準語&丁寧語訳)
「馬鹿だなあ、それまでどれだけの技をいただいてダメージを被っているとお考えですか!」

などと苦しい反撃を試みていたものだ。