●末尾ルコ「1940年代生まれで映画主演連発のカトリーヌ・ドヌーヴとメリル・ストリープから何を学ぶか?蹴散らせ、40歳の壁!!」

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

1940年代生まれで映画主演連発のカトリーヌ・ドヌーヴとメリル・ストリープ。
「美魔女」などというXXな言葉とは真逆の見事な年の取り方をしている二人に憧れよう。
そしてもちろん惜しくも『ELLE』でのアカデミー主演主演女優賞は逃したけれどイザベル・ユペールも。
いやいや、特に映画女優は昔から「40歳を超えたら役が来なくなる」場合がほとんどだった。
元々「大人の女優」を尊重する傾向のあるフランス社会ではやや話は違うけれど、それでもそんなフランスでも、40歳を超えて主演作を連発する女優は一握りだ。
それはハリウッドや日本映画界ではさらに顕著な傾向となって表れる。
「40歳を超えたら、母親役しか来なくなった」というよくある話。
これは、「誰かの母親であるという属性のみが描かれる役」という意味であって、「母親であっても女でもある」という役は滅多にないという意味でもある。
その傾向は今、社会の幼児化にともなって、強まっている半面、その傾向に対する「反逆的」女優も多くなっている。

誰か?
それはじっくりお話していくが、わたしたちが応援すべきは、「そんな女優たち」である。

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