●さあ、語ろう!稀勢の里とディック・スレーターの共通点、はたまた「番長」というニックネームについて。

稀勢の里は特に好きでも嫌いでもない、と言うか、大相撲自体特に好きでも嫌いでもないけれど、母がかなり熱心に観戦しているのでわたしもちょいちょい相伴している。
しかしこのところのやたらな稀勢の里人気は、「ずっと日本人横綱がいなかった」ことからくる反動が大きく作用しているのは明らかで、「若高時代以来の人気」などと表現するのは大袈裟だと思う。
それにしても稀勢の里、日馬富士にぶっ飛ばされて肩を痛めた翌日の出場を決めたという報道を耳にした瞬間に、

(お前はディック・スレーターか?)と

感じたのは日本国内でわたしだけではあるまい。
え?わたしだけ?
まあそれはさて置き、ディック・スレーター、「喧嘩番長」、一瞬(こりゃあいいレスラーになる!)と思ったんだけどなあ。
ロープ際のムーブがカッコよかった。
でもわたしこの、「番長」という呼び方、好きではないのだな。
有名どころでは野球の清原和博がいるけれど、エッセイストの中野翠もこの呼び方をすごく嫌っていた。
「馴れ合い感」がぷんぷん臭うんですわ。

それにしても稀勢の里が活躍するのはけっこうだけれど、NHKのほくほく顔が透けて見えるのはあまり気色がよくない。
NHKの上田良一会長、「最近番宣が多過ぎる」という批判に関して反省しているようなコメントを出しているけれど、「番宣の嵐」に改善の気配は見えませんが。