●内藤哲也VSジェイ・リーサルIWGPインターコンチネンタル戦で一番盛り上がったのはやはり試合後トークだったことからのプチ思考。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

内藤哲也VSジェイ・リーサルのIWGPインターコンチネンタル王座戦は2016年にやったのですね。
わたしは、『ワールドプロレスリング リターンズ』で観戦したのだけれど、高知の場合本体の『ワールドプロレスリング』も数週間遅れで放送されているので、試合時期がピンと来なかったりするわけです。
内藤哲也VSジェイ・リーサルは大阪での興行だったけれど、試合中会場の熱はさほど上がってないように感じられた。
あくまでテレビ画面から受けた印象ではあるんですけどね。
それはジェイ・リーサルというレスラーが「盛り上がるレスラー」としてさほど認知されていないという理由や、今の日本プロレス界、外国人レスラーとのシングルマッチで会場を盛り上げるのが難しい状況になっているという理由などがあるのだろう。
今試合も現在のプロレスらしく、アクロバティックな技の数々を「順番通り」出している印象が強く、この展開が今のプロレスファンにフィットしているのだろうけれど、そんな中に(今日は何が起こるか分からない)というムードを介入させることができたらもっとおもしろくなると思うし、そうなれば毎回「大技のオンパレード」にしなくてもエキサイティングな試合が生み出されると思うのだが、「今現在ウケている内容」に変化を加えるのは危険だと考えているのかもしれない。
内藤哲也VSジェイ・リーサルの試合、結局一番盛り上がった(ように見えた)のは、試合後の内藤&パレハのパフォーマンスであり、そういうのもセットで「楽しいプロレス」になっている現状がある。
まあ昭和の時代から「言葉がある」レスラーが大きな人気を獲得する確率は高く、内藤も「言葉を持ち始めてから」大きな人気を獲得しているのであり、ジャンボ鶴田が天龍や三沢などに覚醒させられるまで人気がなかった原因の一つは「言葉が無さすぎた」ことにもよるのだろう(理由は他にもいろいろあるが 笑)。