●末尾ルコ「『ちはやふる』の中で走る広瀬すずの映像と魅惑のプロポーション」。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

『ちはやふる』の中で広瀬すずは何度となく走る。
ギャグとしての走るシーンもあるけれど、街路を駆けるシーンは広瀬すずの肉体的ポテンシャルを浮き彫りにしている。
広瀬すずの肉体的ポテンシャルとは、「大柄でないのに均整がとれ、魅惑的なプロポーション」だ。
駆ける時、広瀬すずの両脚は前後に大きく開く。
その身長イメージからは意外なほど大きく開く。
その脚が前へ前へ進むべく踏み出していく。
カメラは同じ速さで側面から駆ける少女を映し続ける。

「走る若者」を抉り出すのは、映画の大きな役割だ。
前へ前へとかなりの速度で走る人間をよりた企画にかつダイナミックに捉えられるのは映画しかない。

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