●日本は正しく「ジャニーズ地獄」か?この文章の中に何度「ジャニーズ」という固有名詞が出て来るかな?

末尾ルコ「映画の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

ジャニーズの中にもそれなりに才能がある人もいるのは分かるし、本木雅弘とか生田斗真とかは、現代の日本映画を語る上で欠かせないほどの貢献をしているとは思う。
それにしてもジャニーズ、ジャニーズで、一体どれだけジャニーズがいるのかというくらいジャニーズが現れて、映画の主要な俳優にジャニーズ、最近のテレビドラマはぜんぜん観てないので知らないけれど、観てなくてもネットニュースで目にする限り、かなりのジャニーズが出演しているのは分かるわけで、それだけではなく、NHKのニース番組にもレギュラー的にジャニーズが出ていて、日本にいたら「ジャニーズ地獄か、ここは!」と言いたくなるくらい、どこでもかしこでもジャニーズが出てくる。
ついでに触れておくと、わたしは生田斗真は俳優としてけっこう好きなのだが、岡田准一はいつも一本調子の演技が退屈で、出演作を観る気はあまり起こらない。
映画中心で頑張っているのは偉いと思うけれど、俳優としての色気やニュアンスをあまり感じないのだ。
木村拓哉は『武士の一分』だけはよかったけれど、それは山田洋次監督の手腕としか思えず、他の木村拓哉作品は個人的には観ておられないわけであって、木村拓哉が検事とか、ましてや総理大臣とか、いかにフィクションであっても(あんまりだ)と感じる人がもっと普通に多くなるべきではないのか。
ともあれ、ジャニーズに限らず、ニュース番組に「タレント」をレギュラーとして出演させるのは日本の極めて悪しき習慣の一つで、と書きかけて、(しかし少し前まではこんなことはなかった)と思い当たった。
昭和の時代も確かにジャニーズはよくテレビへ出ていたが、今ほど津々浦々まで跋扈していなかったというのがざっくりした印象だ。
ということで、「過去のジャニタレ」を調べてみたら、井上純一とかひかる一平とか中村繁之とか、香ばしい名前を発見。
このあたり、わたしの印象は、「トンデモアイドル」だったのだが。
だいたい、ジャニーズの「イーグルス」とか「忍者」とか、知らないし。