●『日本名曲アルバム』に山田姉妹が出演していたから録画したら、(今の)伊藤咲子が「ひまわり娘」を歌っていたポストシュールレアリスム。

末尾ルコ「音楽の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

BS TBSの『日本名曲アルバム』に山田姉妹が出演しているとの情報を見出したわたしは5月某日、件の番組を予約録画したのである。
なにせ山田姉妹のオフィシャルサイトにはけっこう大雑把な出演情報しかアップされない、今のところ。
最近わたしが応援している歌手の中では、丘みどりが常にノリノリで熱いブログ記事をアップしているが、山田姉妹はぼちぼちという感じである。
時は2017年全仏オープンテニスの真っ最中。
わたしは忙しい(笑)観戦時間の合間に、心底楽しみに件の『日本名曲アルバム』の再生を開始し始めたのであるが、(え?山田姉妹、いつ出るの?いつ出るの??)と、つまりなかなか現れないものだから、ドギマギするスリリングな時間を過ごす羽目に陥った次第なのだ。
そしてわたしは、恐るべき映像に遭遇してしまった。

(今の)伊藤咲子が「ひまわり娘」を歌い始めたではないか!!

わたしはつい最近、NHKのバングミで、(今の)城みちるが「イルカに乗った少年」を、まるで軟体動物のように柔軟なくねくねムーブを交えながら歌う姿を目撃したばかりだ。
ネットの情報によれば、かつて伊藤咲子と城みちるは付き合っていたことがあるという。
(だからか・・・いや、そんなはずはない)などととつおいつしながら、わたしはさらに情報収集に努めた。
どうやら伊藤咲子は1989年に一旦引退したようだが、2004年に復帰して現在に至っているらしいのだ。
(それにしても一発屋さんたちは、生きている限りその一曲を歌い続けるのだろうか)などと訝りつつ、伊藤咲子のディスコグラフィから驚愕の事実を知ることになる。
(うわあ!おれは「ひまわり娘」以外の曲も知っているじゃねえか!!)
そんなことが許されていいのか?
しかし書かざるを得ない、わたしが「ひまわり娘」以外に知っていた伊藤咲子の曲とは、

「きみ可愛いね」と
「いい娘に逢ったらドキッ」の二曲だ。

(それにしても阿久悠め、よくもまあ、「いい娘に逢ったらドキッ」なんて歌を思いつくもんだぜ)
などと溜め息を付きながら、クリスティーナ・ムラデノビッチがローラン・ギャロスを制覇したらいいなと、高知市の通りに目をやった。