●梅雨空の下、ある午後、北海道乳業『れん乳マンゴープリン』とサラ・ガドン。

末尾ルコ「食とサラ・ガドンの話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

わたしはここ数年、夕方アイスを食べる習慣を続けている。
しかも日によって気分によって、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスを見事に食べ分ける様は、カナダのサラ・ガドンも(然り!)と思うだろうこと疑いはない。
さらに言えば、毎日ではないけれど、午後2時くらいにコンビニあるいはスーパーで、プリンないしシュークリームを食するパターンもできつつある。
そしてこの前初めて食べたプリンが、北海道乳業の『れん乳マンゴープリン』である。
「北海道乳業」・・・食べ物に「北海道」という固有名詞が付けば、(美味しそう)と感じるのが多くの日本人だろうが、さらに社名に「乳業」が付くと、(美味そうじゃねえか!)と感じるのがわたしでもある。
その日のわたしは最寄りのローソンで『れん乳マンゴープリン』を購入し、いささか腕白に過ぎるかなとも思ったけれど、店舗の前で梅雨空を眺めながら初めてのプリンを頬張った。
特に期待したのは「れん乳」の味だったのだけれど、結果的には、(ん?どこがれん乳?)という肩透かし感はあった。
もちろんマンゴーの味は十分感じられる。
滑らかな舌触り。
濃厚なプリンの味わいとは少し違うさっぱり味。
(これはこれでいいのガドン・・・)などと、心の中でサラ・ガドンとコラボしながら、(そう言えば、子どもの頃は「プリンの素」的商品で、家の冷蔵庫でプリンを作っていたっけ)なんてことを思い出してもいた。
(あのザラメのような舌触りのカラメルソースが美味しいんだよね~)なんてことをね。
さらに(そう言えば、今時カルピスを原液から作っている家はどのくらいあるのだろう)なんてこともね。