●お洒落について語ろう!「ワイドパンツにシャツイン」流行とハーリー・レイスの揉み上げ。

末尾ルコ「お洒落とプロレスの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

現在街を歩いたり、カフェで座っていたりすると、女性たちはかなり高い確率でデニムのワイドパンツを着用しており、その中の多くはいわゆる「シャツイン」である。
つまりワイドパンツの中にシャツの裾を入れている。
この「シャツインかアウトか」という問題は、あくまで全体のコーディネイトによって決めるべきもので、「アウト=善、イン=悪 (笑)」と単純に決定されているものではない。
当然のことだけれど、非常に多くの若い人たちが、「シャツイン=悪=死ぬほどダサい」と思考停止的に信じていたのが実情であり、「ワイドパンツでシャツイン」が風潮になると、今度は「そうしなければならない」かのごとく大多数が同じ格好をする。
つくづく「自分で選ぶことができない人たち」が多いなといつも思う。
こうした傾向は別に「シャツイン」問題だけの話ではないのだが、ここでは話題を変えよう。

わたしが子どものころ、「ぜひやりたかったの」のにできなかったヘアスタイルがある。
それは、「揉み上げ」だ。
「どこの子どもが揉み上げにしてるんだ!」と、今ならわたしも理解できるのだが、そこは子ども、「揉み上げ、しかも下の方を鋭く前方に尖らしたようなスタイル」に大層憧れた。、
そう、金髪時代のハーリー・レイス、あるいはドン・レオ・ジョナサンがやっていたようなスタイルだ。
あの揉み上げから立ち上がってくる、強く、世の中の裏表の分かった男の色気・・・子どものわたしはそれに憧れたのである。

ま、大人になってからはそんなスタイルにしたいとは思わなくなったし、そもそもわたしは揉み上げを蓄えられるほど髭が濃くないから、結局生涯一度もやらずに済みそうですけどね(ふふふ)。