●汗疹(あせも)にはシッカロール?シッカロールにアスベスト?あるいは改源やビオフェルミンの匂い?

末尾ルコ「今と過去を繋ぐエッセイ」

まったくこの夏は、暑い、湿度が高い、それゆえにかどうかは分からないが、家の中に無死モデル、いや虫も出る。
さっきも首の辺りがむずむずするので手で払ったら、小さな虫ちゃんが。
嬉しくないな、キーッ!
蚊の対策でもアップアップしてるというのに、このように名も知らぬ虫が人間の身体に対して不埒にも不法無法犯罪行為を繰り返す。
しかも人を痒くするとはいったい何事か!
そもそもこの夏は、体のあちこちが痒くなる事態が例年よりも多い気がする。
わたしの場合は汗をかいた後、腕の内側に小さなぶつぶつが出ることが多く、激しくはないが痒みを伴う。
(何かなあ・・・)とネット検索を試みたが、どうやら「汗疹(あせも)」である可能性が最も高そうだ。
汗疹対策として有効な方法は、「汗をかいたら水でしっかり流す」との情報があり、試してみたら、確かに汗疹が出現する頻度は減ったようだ。
子どもの頃に汗疹になったりなりかけたりしたら、シッカロールをパフに付けて当該の箇所をポンポン叩いたり、パフを緩やかに這わせたりしたものだ。
しかしあの白い粉は「シッカロール」という物質なのではなく、その名はアサヒグループ食品の登録商標だったのだね。
つまり「シッカロール」は「ベビーパウダー」と分類される粉末の中の商品名なのだね。
1987年にはベビーパウダー5製品の中にアスベストの混入があったそうだが、わたしはその頃にはもう使っていなかった。
そして現在は厚生労働省が不純物混入試験をやっているようである。
それにしてもどこに危険が潜んでいるかは分からないものだね。
しかしアスベストで中皮種を発病する確率は、「吸引量・吸引期間」に深くかかわっていると見做されるわけで、一般のユーザーが過度に心配する必要はないと思うが。
もちろん「アスベストが含まれている」と分かっているのであれば、敢えて使ったり近づいたりするべきでないのは言うまでもないけれど。

ま、それはさて置き、シッカロールの匂いはけっこう好きだったし、風邪を引いたら改源という粉薬を飲まされ、腹具合が悪くなったら、軽ければ、ビオフェルミン、やや重ければ、正露丸が登場するのであって、それぞれ独特の匂いがあった。