●大きなキュウリが苦かったし、これだけ蒸し暑いとあちこち痒くなるし。

末尾ルコ「日常生活の描写で知性と感性を鍛えるレッスン」

7月26日のわたしは苛立っていた。
今年の夏は暑く蒸し暑い。
「蒸し暑い」と言うとまだ可愛げがあるが、それどころではない。
この湿度は正しく、「むんむんむれむれ」か?
いやいや、「むんむんむれむれ」では『漫画エロトピア』の掲載されていた如き無駄に豊満な夫人の図柄を彷彿させる。
それではあたかも山田花子の「汗ばむわあ~」の世界ではないか。
ではこの憎むべき湿度を何と表現しよう。
「もわあああああっ」か?
「むおあああああああああっ」か?
エアコンを効かせている部屋ならまだしも、エアコンなしの部屋とか廊下とかトイレとか・・・湿気と熱気が充満し、人間の心身を攻撃してくるかの如きだ。
一瞬目が霞み、部屋が歪んで感じられるほどの衝撃である。
特に朝からそんな状態だと、心底キツい。
そして今夏、この湿度、温度のせいも大いにあるが、しょっちゅう体のあちこちが痒くなる。
(さあ、寝よう)という時に痒みを感じた途端、眠気は一旦吹っ飛んでしまう。
この夏、まだ長い。
しかしおれは、乗り切るぜ、どんなにタフな気候であっても、だぜ。

ところでちょっと前、イオン高知でやたらとぶっとい、つまり大きいキュウリ二本が100円くらいで売っていたので、(いいじゃないか、これ!)とばかり購入したが、

苦い!!!!

キュウリがこんなに苦くていいのか?というくらい苦い。
今までにも太く大きいキュウリを買ったことはあるが、こんなに苦かったことはなかったと言うのに。
あ、別に苦瓜を買ってしまったわけではありません。