●「目(瞼の内側)」が痒いことに関するプチ考察。その2&米国と北朝鮮の軍事衝突を望むネット民たち。

末尾ルコ「身体意識で、知性と感性を鍛えるレッスン」

「目が痒い」、あるいは「瞼の内側が痒い」という状況。
一般的に「痒い場所」はできるだけ掻くべきではないとされる。
掻いても事態は好転しないどころか、悪化するとさえされる。
「痒い場所」から痒みを起こしている炎症が周囲まで広がり、二進も三進もいかなくなるというわけだ。
さらに「痒い場所」が「瞼の内側」、あるいは目の周辺だと問題はさらに複雑化する。
他の箇所のほとんどに使用可能な痒み止めの軟膏やリキッドは、目の周辺の痒みには利用できないのだ。
しかも目の周辺の痒みの場合、掻いた際の心地よさは、これまた他の箇所とは別格の心地よさがある。
微妙で繊細な場所だからこそ、掻いてしまったときの暴力的なまでの快感や、「してはいけないことをしてしまった」背徳感などで心は満ちてしまうのだ。
しかしすぐに後悔はやって来る。
後悔の前に、相応の報いもやってくる。
掻いた瞬間の快感後は、すぐにより強烈な熱間を伴った痒みが、しかも範囲を広げて襲い掛かり、目は充血、そして涙がボロボロと、そのままでは到底外出できないような有様になってしまう。
今更目薬などを指しても一瞬気持ちよくなるだけで、すぐに不快感は戻ってくる。
目の周辺の痒みを思いっきり掻いてしまった夜に、安眠は期待できない。
つまり、「痒み」も極力予防するに如くはないのだが、この夏は温度湿度とも高いこともあり、不意にどこかが痒くなる。
鼻の先とか、耳の角とか・・・特に(さあ、寝よう)という時間に痒くなることが多い。
そしてわたしは日陰で痒い場所をぼりぼり掻いている近所の猫を見かけ、(お前もたいへんだな・・・)と心でウィンクするのである。

話はズドンと変わるが、北朝鮮情勢に関してのニュースに付属しているネットの掲示板などを見ていると、ネット民のかなり多くが、「軍事衝突」を望んでいるような書き込みをしている。
わたしは軍事のすべてを否定するような非現実主義者ではないし、それどころか人一倍「戦史」や「軍事史」に興味を持っている人間だと思うが、現在の状況で、「早く、ミサイルぶち込んじゃえ!」「やるなら、今でしょ」なんていう発想しか浮かばないのは、逆に戦争や軍事をまったく理解してないとしか思えない。
米国が北朝鮮に軍事攻撃を行った後に起こり得る「最悪の事態」をシミュレーションしたことは、きっとないのだろう。