●さあ、今夜は、ラーメン、焼きそば、たこ焼き、お好み焼きとマヨネーズの歴史について語ろうではないか!

末尾ルコ「食の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

ラーメン、焼きそば、たこ焼き、お好み焼き。
この4種類の食べ物あるいは料理は、多くの日本人が子どもから大人までたいがい「好き」と答えるのではないだろうか。
もちろんわたしもすべて大好きである。
ただ、子どもの頃と比べると、ラーメン以外はやや食べる頻度が落ちている。
子どもの頃はどちらかと言えば、ラーメンよりも、焼きそば、たこ焼き、お好み焼きの方が食べる機会が多かった印象だ。
ラーメンは正式な食事として食されるのと比べ、他の3つはスナック的に食べる機会も多かった。
まあ、お好み焼きは作るのに少々手間がかかるので、そんなにしょっちゅうというわけにはいかなかったが、それでも近所に何軒かお好み焼きのプレートを備えた食堂があって、子ども同士でも気軽に足を運んで作って食べた。
たこ焼きを売っている店も近所にいくつかあり、ちょいちょい買っていたら、「おまけ」を付けてくれたりして、遊びの途中で立ち寄って頬張ることしばしばだった。
最近でこそ以前より使用頻度は減っているが、子どもの頃から大人になってある程度の年齢まではとにかくマヨネーズをよく使った。
たこ焼きやお好み焼きにはマヨネーズなしでは絶対に満足できなかったし、鰹の生節、竹輪、蒲鉾、野菜類などは必ずマヨネーズをたっぷりつけて食べていた。
特に家庭で作るポテトサラダが大好きで、ジャガイモ、キュウリ、レタス、ニンジン、ハム、魚肉ソーセージ、そして必須のゆで卵をたっぷりのマヨネーズで和えてもりもり食べるのだった。
カロリーはかなり高かったことだろう。
子どもの頃は「野菜にドレッシング」というコンセプトは、少なくとも我が家ではまったく選択肢に入ってなかった。
マヨネーズ、ウスターソース、そして醤油・・・たいがいの食事はこれらの調味料のみで事足りていた。
しかしここでふと思うのだが、祖父母がいた頃にはマヨネーズはまったく使ってなかった気がする。
ではわたしは、いつからマヨネーズを食べていたのか?
なかなか興味深いテーマではある。
生節でなくても、普通の鰹節をご飯に振り掛け、醤油とマヨネーズをつけてかき混ぜたら、それは充分なご馳走だった。
ところで最近はカップ焼きそばを買うと、マヨネーズが添付されている場合がよくある。
焼きそばにマヨネーズ・・・悪くはないし、つければそれなりに美味しいけれど、例えばわたしの子どもの頃はそういう食べ方はまったくしなかった。
というわけで、日本における市販マヨネーズの歴史を調べてみると、キューピーマヨネーズの発売が、1925年(大正14年)とされている。
う~ん(笑)。
いや~、キューピー、すごいなあ。
ただ、味の素が全卵タイプのマヨネーズを発売したのが1968年(昭和43年)とされているので、日本の家庭にマヨネーズが浸透したのはやはり70年代だったのだろうか。