●野菜購入の適正価格とは?ほうれん草や小松菜、あるいはキュウリやエンク―シン。

末尾ルコ「食の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

まあこのところずっと葉物野菜が高いのである。
ほうれん草とか、小松菜とか、ここ数週間は一切買ってないのである。
生産者の方々の思いとは異なっているだろうけれど、わたしなりの野菜購入の適正価格というものがあって、それ以上の値になっておれば、「別の野菜」を探すのである。
例えば、ほうれん草や小松菜、菊菜(春菊)などの場合は、「一束150円前後」がわたしの適正価格だ。
最近はまたそれらが「一束300円」程度であることが多く、買ってないというわけだ。
さらに言えば、それら野菜に「一束400円」くらいの値札が付いていたら、(おいおい、何様だと思ってやんでい!へ、ンナロ~~!)と心で毒づいているのは大人げないけれど、そうしたこともなくはない。
キュウリも流通量によって価格が乱高下する野菜の一つで、一本20円程度で買えることもあれば、一本100円程になることもある。
(へ、キュウリ一本100円なんて、冗談言っちゃあ困りますぜ、お代官様と来たもんだ!まったく味もほとんどねえし、栄養価もてえしたことねえのによお!)ろ、別にわたしは野菜をディスるためにこの文章をしたためているのではなく、そうした感情が理不尽で生産者の方々には不本意であることは分かっているけれど、店頭に予想外にお高い野菜ばかり並んでいたら、ついそんな気分にもなるというものだ。
しかしトマトはどうにか毎日食べたいと努力はしているわたしです(山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。

ほうれん草や小松菜などが高値の時に役に立ってくれるのが、これは高知のスーパー、特にA One、A Maxでの話だが、ニラ、ニンニク芽、チンゲン菜などだ。
ニラは高知の特産物の一つであり、たいがいそこそこリーズナブルな価格で購入できる。
わたしは子どもの頃からニラが大好きで、炒めてももちろんいいし、インスタントラーメンに入れて食べてもよく合うし、真っ直ぐな葉が扱いやすいのも嬉しいので多用していた。
そして今年よく購入しているのが、

「エンク―シン」という野菜だ。

わたしがよくエンク―シンを買うA Maxでは「香川県産」というのを売っているが、しっかりした緑黄色野菜で、味も濃くていい。
鍋物、炒め物にもOKで、しかもたいがい150円以内で買えるのであった。
うむ、適正価格である。