●ついに発表!「渡辺直美」ではありえなかった、わたしが10代の頃にややファンだった女優は・・・高橋洋子!!

末尾ルコ「昭和芸能史の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

さて、わたしが10代の頃の一時期に気に入っていて、しかも現在名前も顔も思い出せなかった女優が「渡辺直美ではない」事実は判明した。
ま、本当はちょっとした調べで「誰か」は判明していたのだけれどもね。
では待ちに待った(?)発表でえす!
タダ~ン!

それは、

高橋洋子

ですうっ!

いやあ~、高橋洋子。
1953年生まれで東京都出身。
そうかあ、高橋惠子のことを書いたりしながら、「高橋つながり」で心のどこかに引っ掛かってきたのだと、今となっては腑に落ちる話ではある。
現在「高橋洋子」で検索すると、「歌手の高橋洋子」がトップに出てくるようだけれど、この人についてはわたしは知りません。

高橋洋子のキャリアをチェックしてみると、女優としての活動はだいたい80年代後半までですな。

最も大きな役は、1974年の熊井啓監督の映画『サンダカン八番娼館 望郷』で主演したものか。
この映画、観ていると思うのだけど、よく覚えてません。
1981年には小説『雨が好き』によって、中央公論新人賞を受賞したことが話題になったのはよく覚えている。
『雨が好き』は高橋洋子本人の監督主演で映画化されていて、これはフランス映画界以外では女優としてなかなかできることではないが、しかしわたしがよく記憶しているのはテレビドラマの、

『おおヒバリ!』と
『青春の門 第2部』

だ。
どちらも1977年、「猪木VSアリ」戦の翌年である。

特に『おおヒバリ!』は、ストーリーなどは一切覚えてなかったが(笑)、当時妙にツボになっていたドラマとして記憶している。
で、『おおヒバリ!』のキャストを見てみると、

北大路欣也
古谷一行
島田陽子
秋野暢子
穂積隆信
名古屋章
桜木健一
木内みどり

などであり、なるほど、秋野暢子や木内みどりとかはそういろいろ出演作を観ているわけではないけれど、わたしの中で妙に印象が強いのはこのドラマのためなのかと、これまた得心した次第。

出演女優陣の中で最も格が高かったのはもちろん島田陽子であり、顔だちの綺麗さやスラッとしたプロポーションなどは際立っているわけだけど、それは今だからそう感じるのであって、10代のわたしの琴線にはまったく触れてこなかった。
それよりも一見平凡で、ちょっとばかし可愛らしく見える高橋洋子の方がずっと気に入っていたのも10代の「わたしの自画像」なのだなと、実はこの「~の自画像」といういい方は気持ち悪く感じることが多いけれど、敢えて使ってみた仕儀である。