●この平成だからこそ、大木金太郎VSキング・イアウケア視聴に価値がある?&美しい試合~UFC217で、ローズ・ナマユナス、女子ストロー級王者に!!

末尾ルコ「プロレスと格闘技の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

大木金太郎VSキング・イアウケアを観た。
全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルの中の一試合である。
大木金太郎VSキング・イアウケア。
何とも嬉し恥ずかしくも香ばしいカードではないか。
このようなカードを堂々とゴールデンタイムに放送していたなんて、ス・テ・キ♪
で、試合内容であるが、棚橋弘至VS内藤哲也など問題にならないほどの大熱戦!!・・・とは行かない。
ゴングが鳴る。
イヤウケアがお約束の「わおわおわおわお」をひとしきりやる間、金太郎も様子を窺う。
そして激突!
まずはイヤウケアがパンチ、チョップなどで金太郎を圧倒し、仰向けに倒れた韓国の猛虎の首に非道なるチョーク攻撃!
ピンチだ、大木金太郎!!
しかしそのくらいで「まいった」する韓国の猛虎ではない。
金太郎の反撃開始だ!
頭突きでイヤウケアの肩口を攻撃。
相手をまったく固定せずに肩口に頭突きをして痛いのかどうかはさて置いて、「金太郎の頭突きは超強力」の文脈通り、イヤウケアは苦悶の表情だ。
そしてついにイヤウケアの頭部に頭突きがヒット!!
ハワイの流血大王、「金太郎の頭突きはボボ・ブラジルと同等の破壊力」という文脈通りに、リング下まで吹っ飛んでいく!
そして場外乱闘。
大丈夫か、金太郎?
場外乱闘に持ち込まれるのは、イヤウケアの思うつぼではないのか?
わたしの懸念通り、場外でイヤウケアの悪辣な攻勢が勝り、あろうことか御大ジャイアント馬場がゲストとして座っている放送席のテーブルから金太郎に向けて、「フライング・ソーセージ」だ!
しかし猛虎を舐めてはいけない。
ハワイの王族の血を引くという「文脈」を持つ流血大王のダイブを軽々とかわし、自分だけリング上へ。
そのままカウントアウトとなり、金太郎勝利だ!

試合時間、5分くらい(笑)・・・。

わたしはもちろん、「今のプロレス」よりも「クラシック・プロレス」の支持者だけれど、そして今では「金太郎VSイヤウケア」も笑って楽しめるけれど、こういう試合が中心だったのでは徐々にファンが減っていったのも致し方ない気もしないでもない。
かと言って、「今のプロレス」のようなスタイルも、以前からのプロレスを知っているファンの多くにとっては味も素っ気もなく、この辺りのバランスをもっと考えたプロレスはできないものかと考えたりして。

UFC217において、女子ストロー級でローズ・ナマユナスが、「難攻不落」と目されていたヨアンナ・イェンドジェイチェクを1RでTKOし、新チャンピオンに。
ナマユナスは非常に美しい試合をするので、ファンなのであり、嬉しいのであるところのわたしです(←山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。