●大坂なおみは日本史上最高の「世界のスーパースター」に近づいた?~力道山、馬場、猪木以外のスーパースターは?

末尾ルコ「言語運用術とスポーツの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

大坂なおみ、そのポテンシャル、
ついに覚醒!!
BNPパリバオープンで優勝!!!
というわけで、大坂なおみがBNPパリバオープンで優勝したことで、地上波のニュースなどで取り上げられることが俄然多くなってきた。
ほとんどテニスに興味がない人でも、「大坂なおみ」の名を知っている人が多くなってきた。
わたしはもともと「大坂なおみは日本のスポーツ史上空前絶後の世界的スーパースターになる可能性が高い」という考えだが、ついに2018年はその大きな第一歩に踏み出したというところだ。
とにかく大坂なおみのスター性というのは、もちろん錦織圭もスーパースターであるけれど、その比ではないほど凄まじいポテンシャルだ。
なにせ圧倒的なテニスポテンシャルだけでなく、その容姿、その言動・・・大坂なおみという存在の「すべて」が「稀にみるスター性」を表現している。
テニスファンにはもうお馴染みだが、大坂なおみの勝利者インタヴュー。
去年まではそれほどでもなかったと言うか、勝つことが珍しかったので勝利者インタヴューも少なかったのだけれど、今年の全豪オープンからは会場なバカ受け連発である。
しかも大坂なおみとしては明らかに、「受けよう」として話をしていない。
「普通に話して」現地の客たちにバカ受けになるのである。
「日本」どころか、「世界」を探しても、このようなスポーツ選手はまず見かけない。
いまだに大坂なおみを「日本人として認めない」なんてコメントする阿呆が存在するが、そんなことを言う奴らこそ、「日本人として認められない」ですなあ。

ちなみに大坂なおみ、現在は日本と米国の二重国籍であるが、当人は「日本人として」のプレイを希望している。
しかしこの活躍、このスター性、いかに女子テニス選手層の厚い米国でも、「大坂なおみ引き抜き」に力が入ってくる可能性が高い点、関係者は心して大坂なおみを遇していただきたい。

さて、「スーパースター」という言葉であるが、軽々に誰にでも使用してはいけない言葉でもある。
もちろん、「スーパースター」に限らず、あらゆる言葉は瞬間的に細心の判断をしつつ使用しなければならない。
というお話は適宜していくとして、例えばプロレス界。
少なくとも日本国内において、力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木という3人のスーパースターの存在により、まがりなりにも現在まで命脈を保っているのだと言える。
では「現在の棚橋弘至やオカダカズチカは?」と問われれば、もちろん「スーパースター」ではなく、呼ぶとすれば、「プロレス界のスター」だろう。
力道山、馬場、猪木に準ずるスーパースターがいるとすれば、佐山聡の初代タイガーマスクか。