●フランス文化における「狂気」という深い精神性について語り始めるわたしです(←山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。

末尾ルコ「文化の根幹の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

「フランス」と言えば、「ロマンティック」とか「お洒落」とか「グルメ」とか「芸術」とか、日本では自動的にそのようなイメージを持つ人が多く、そのイメージに対して勝手に崇拝したり、勝手に憎しみを抱いたりと、まあだいたいそのような思考パターンなのですな。
しかし、わたしはフランス文化の極めて重要な要素は「狂気」だと思うのだけれど、それはフランス文化をある程度理解している人なら誰しも知っているはずで、しかしほとんどの日本人はまともにフランス文化と向き合わないので、ぜんぜん知らないわけなのです。
「狂気」という要素はフランスだけでなく、いかなる文化、いかなる人間においても非常に大切な精神の働きなのだと思うが、なにせ「狂気」なので学校などではほとんど扱われない。

というわけで、フランス文化を一つの軸として、「狂気」を随時語っていこうと決意した春のある日なのである。