●「人間というもの、万全な体調などあり得ない」という真実を身に沁みさせて、この春からさらに戦うわたしです(←山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。

末尾ルコ「人生論と映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」


この春、「やるべきこと」が山ほどあって、しかしそうそう順調には進まないものだけれど、そうは言ってもこのあたりでダーッと進ませなければ人生何も起こらないぞというくらいの気合でやっていることは事実である。
が、「体調」というものが思うように付いてきてくれることが稀であるのも事実であり、4月第一週の末あたりに気温が冷え込んだ数日、あわや風邪をひこうかという失態をおかしそうになった。
即座に風邪薬を飲んで本格的に罹患するのは免れたけれど、それより少し前に口中の同じ個所を二回噛んでしまったことによる口内炎が最大化していたのに加え、その影響か何か分からないが奥歯歯茎に腫れが出た。
わたしは花粉症を持ってないのでその苦しみは想像する外ないが、「風邪気味+口内炎+歯茎の晴れ」という状態もなかなかの苦しみである。
「食事が愉しめない」どころか、「食事中に苦痛が起こる」というのは人間生活の根幹に関わる問題であると再認識。
わたしはもともと、歯槽膿漏とかではないけれど、歯茎がやや弱く、ちょいちょいトラブルに見舞われる。
この度気づいたのだが、そんな体質の割には無頓着にバリバリボリボリ力を入れて噛み過ぎていたのである。
なので、(落ち着いて、ゆっくりと、できるだけ優しく噛もう)と決心したわけなのだ。

もう一つ、まあこれも「当然のこと」である、自分でも「分かっていたはずのこと」なのだけれど、結局「心技体」の一環として自分のものになっていなかった真実・・・

「人間というもの、万全な体調などあり得ない」

を心底自分に染み込ませなければならない。
わたしの「甘過ぎる」ところとして、子どもの頃から少しでも体調に不備があると、(この状態が改善してから、全力でやるず!)という意識が出てしまうのが普通だった。
いまだにちょっとどこか不調があると、この思考が出現してしまうのだ。
しかし「人間というもの、万全な体調などあり得ない」・・・分かっているではないか。
どこか調子が悪くても、「その時できることを精いっぱいやる」。
もちろん体調悪化を招くような愚をおかすべきではないが、少々の体調不良で「引いた気持ち」になるのは金輪際止めよう。

ああそれにしても、(映画ってやはり力があるなあ)とあらためて嬉しくなった作品が、

『ローガン』
『未来を花束にして』
『シェーン』

映画としての悦楽を味わわせてくれながら、鑑賞者を大いに後押ししてくれる。
やはりどん欲に鑑賞しなければね。