●ブレザー姿もコケティッシュなキャリー・マリガンが煙草をスパスパの『17歳の肖像』~あるいは「じゅくじゅくしてない」水虫に『オロナイン』は効くのか?

末尾ルコ「映画と水虫の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」


映画『17歳の肖像』は作品の好感度もさることながら、何と言っても「キャリー・マリガンの魅惑」で成立している。
映画女優としては、「自分で成立している作品」が生涯で何本持てるかということは、自らのキャリアを考えたらとてつもなく大きなポイントとなるはずだ。
ブレザー姿のキャリー・マリガンのコケティッシュな磁力は2000年代の映画作品に出演した女優の中でも確かに屈指の魅力を放っている。
それにしても驚かされるのは、2009年の英国映画である『17歳の肖像』で、主役で作品上「16歳~17歳」という設定のキャリー・マリガンが、しかもハイスクールの制服であるブレザー姿で煙草を吸うわ、吸うわ。
1960年代が舞台の作品で、当時の英国女子高生の姿を描いているわけなのだけれど、そしてこの風俗が事実であれば描かれて当然なのだが、昨今の世界の嫌煙情勢だと、「子どもに見せてはならない映画」にリストアップされそうで怖い。
もちろんわたしは現在一切煙草を吸わないし、煙草の有害性についても理解しているが(とは言え、多少疑問な点もある)、映画や小説などの登場人物が煙草を吸っているからと言って、「子どもには見せるな!」では、過去の傑作の多くが「未成年鑑賞禁止」になってしまう。

ところでスタイリッシュな紳士であるわたしに水虫などあろうはずがないが、湿度が高くなってくるとちょっとね、人間だもの(うふふ)。
水虫を含め、身体のちょっとした不調は馬鹿にならないものなのであるから、早めの対策が必要である。
実は2年ほど前に、左足の裏が(あれ?あれれれ??)という状態になりかかっていた。
(このまま放置しておくと拙いことになる・・・)
そこでわたしが取った対策は何か?

はい。
『オロナイン』を塗りました。
効能のところに「じゅくじゅくしてない」水虫にも効く適菜ことを書いてあったので。
半信半疑ではありましたが。

しかし塗り始めてどのくらいだろう。
1週間から10日くらいだったと思う。
効いたのでありますね、「じゅくじゅくしてない」水虫に、『オロナイン』が。
『オロナイン』についてはかつて臀部にできたおでき(「痔」ではありません)に効かなかったので、その存在価値に疑義を呈したことがあったが、これだけ目に見えるような効果があるとはけっこう嬉しい気分だったのである。
御免よ、『オロナイン』、あの時は疑ってしまって・・・。

とは言え、この文章は「わたしのあの時のじゅくじゅくしてない水虫に効いた」という事実を語っているだけであって、他の方の症状にも効くかどうかは、わたしは知りません。