●剛力彩芽、社長とW杯デートのインスタ削除という馬鹿馬鹿しい問題について、ネット状況を交えてプチ思考する。

末尾ルコ「社会観察の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

最近、ネットニュースで次のような見出しを見かけた。

『剛力 前澤社長とのW杯観戦投稿を謝罪、過去のインスタ「すべて削除」へ』

「剛力」が「剛力彩芽」なのは分かるが、なぜ「社長」とのW杯観戦投稿を謝罪し、削除せねばならないのか、見出しを見ただけでは意味が分からなかった。
で、剛力彩芽には何の興味もないが、「ネット動向」チェックの意味を含め、複数の記事を読んでみた。
要するに経緯を要約すると、

・剛力彩芽が、ワールドカップロシア大会の決勝を、交際中の「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長とともに観戦した。
・その様子をSNSにアップした。

基本的にこの件に関して、剛力彩芽が行ったのはこれだけである。
剛力彩芽、前澤友作とも独身であり、別に不倫現場をSNSで実況中継したわけではない。
そもそも本当にバッシングと言われるほど注目を浴びたのか?炎上したのか?という疑問もあるが、少なからぬネット民がバッシング的書き込みをしたことは事実である。
そうなってしまったポイントは何だったのか?
考えられることを、いくつか挙げてみよう。

1もともと剛力彩芽を嫌うネット民が多かった。
2前澤友作社長が極めて金持ちである。
3W杯決勝を、しかも極めてゴージャスな形で観戦した。
4「3」の内容を、非常にウキウキしたトーンでSNSにアップした。

まあ、こんなところですかねえ、一般的に考えられるポイントは。
剛力彩芽が実質的には魅力にも実力にも乏しく、それなのにデビュー時からメディア露出がやたらと多いのは、「事務所のゴリ押し」という見方はネット民の大部分に広まっており、確かにそう考えざるを得ないメディア展開であってのは事実だと思う。
剛力彩芽以前には武井咲が同様の嫌われ方をしていたが、武井咲の場合はデビュー時から容姿も演技も剛力より遥かに上だったと思う。

それはさて置き、「幸せ自慢」というものは第3者からすれば鼻白むケースは多いのも事実ではあるのは分かるけれど、しかしそうしたものを見て、しかも芸能人の「幸せ自慢」にいちいち腹を立てて、さらに「非難を書き込む」という人間が多いことに今更ながら薄ら寒い気分になる。

いわゆる「ネット炎上」という現象は多くの人たちが否定的な言葉を「書き込む」ことで生じるのだが、掲示板やコメント欄などに、普段書き込まない人は、滅多なことでは「書き込む」に至らないものだ。
さらに、「否定的なコメント」の書き込みは、余程社会的、倫理的に問題のある記事などに対してでない限り、「書き込み」まで至るには、「普通の人」にはかなり高い壁があると思う。
毎日無数にアップされる有名・無名のネット記事の中の、無数の「自分と異なる意見」を目にする度に「書き込み」などしていたら、人生の限られた時間を不毛に浪費してしまうことになる。
つまり、「否定的な書き込み」の多くは「常習者」によって行われるとわたしは見ているし、彼らには最初から「越えるべきハードル」はない、もともと「ハードルの向こう側」の人間なのではないか。
そしてもちろん今回の剛力彩芽の一件も、「ハードルの向こう側」の人間が中心で起こしたことなのだろう。

それにしてもこの件について「芸能界の大先輩」の明石家さんまや岡村隆史が剛力彩芽をたしなめるような発言をしているのがどうにも滑稽である。