●昭和後半の「日本3大美女(美人女優)」を選定!山本彩や柏木由紀とはとても違う。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

「美女」が世の中に必要かどうか、あるいは「美女に生産性があるか否か」に関しては、ぜひ杉田水脈センセーにお尋ねしたいところだが、あの人、顔が不気味なのでもちろん関わりたくない。
いやもちろん、この場合の「顔が不気味」とは生まれ持った造作について語っているのではなく、杉田水脈センセーの人格から醸し出されている雰囲気に問題がある点、誤解なきように。

例えば現在、「日本で非常に人気の高い女性」として、山本彩や柏木由紀などを挙げられたら、わたしなら、(え、この人たちが?)と首を傾げざるを得ない。
例えば山本彩や柏木由紀などしか女性芸能人を知らない人が外国人に「日本を代表する美人女優は誰か」と問われたときに、「山本彩です!」とか「柏木由紀でしゅ!」とか答えるケースは考えられるだろう。
この答えを与えられた外国人は、
(ん?この人が日本を代表する美人なのか?)
と思い込み、しかも演技もできない歌も上手くない、ダンスができるわけでもないと来れば、日本人が女性芸能人に何を求めているか理解できず、ゲシュタルトが崩壊するかもしれない。
もちろん外国人と言っても、日本に来る前からアイドルグループに詳しい人もいるだろうし、そもそも外国人が「美人」と感じる日本女性と日本人が「美人」と感じる日本女性はかなりタイプが異なるものだ。
しかしそれはまた別の話であり、日本人はただただ「今はアイドルが最高!」などと志向停止するのではなく、「今、日本で最高の美女はは誰か」というテーマなども常に思考する習慣をつけたい。

というわけで、「日本映画黄金時代」を過ぎてから活躍した女優の中で、わたしは次の3人を「日本を代表する美人女優」として選んでみた。(あくまで彼女たちの「ピーク時」が基準であるが)

松坂慶子
大原麗子
夏目雅子である。

この3人、まさしくスケール感も十分の美女、そして「大輪の花」という言葉に相応しい女優たちだ。
もちろん「日本映画黄金時代」には多くの「大輪の花」がいたけれど、敢えて今回はそれより後の女優から選んだ。

この3人がいかに図抜けた「美人女優」であるか、他の女優、女性芸能人を並べてみれば、よく分かる。
山本彩や柏木由紀らは言わずもがなであるけれど、世の中に「かなりの女優」と一般的には見做されている松嶋菜々子や山口智子、現代活躍中の、二階堂ふみ、宮崎あおい、蒼井優などと比べても、「ぜんぜん違う」ことがよく分かるだろう。
なぜこのような人たちが今はいないのか、よく考えてみなければならない。
「美人女優や大輪の花なんか、古いよ!」などとのたまう、「目の前のことしか目に入らない」人は、あまりものを言わない方がいい。